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麹町消化器・内視鏡クリニック

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ブログを更新しました。

突然ですが、便秘についてお話ししたいと思います。

たかが便秘、されど便秘。

ですが、便秘について悩んでいる方はとても多いのです。

 

先日遠方に住む母から電話がありました。

『父(80歳代)の便が5日間出ていない。

排尿までできなくなってきた。

苦しさのあまり何か棒のようなものをお尻に入れて掻き出そうとしている。(これは腸を破きかねない危険な行為です。)

日中に近隣の医療機関を受診したが、便を掻き出してもらえなかった。』との事。

 

すぐに止めて救急外来(土曜日の夕方の時間でした)を受診させることとしました。

 

救急外来にて、①腹部CT撮影 ②浣腸と敵便(硬い便がたまりすぎて浣腸しても排便できない状態だったため、看護師さんが指を使って出口近くの直腸に充満していた便を掻き出してくださった)

その後は、スムーズに排尿もできるようになりました。

 

 

ちなみに、その時のCT画像です。硬く大きな便が尿道と前立腺を共に圧迫してたため、排尿でなくなったのも頷けます。

直腸には直径8㎝の便が充満している。

頭側からの画像大きな便に尿道を押されて排尿困難、膀胱が拡張。

 

 

排便が出来ないと充満した便により結腸が破れてしまうリスクが高まりますし、排尿できなくなると毒素が体内にたまり生死にかかわることもあります。

当クリニックにも同様な症状で来院される患者さまが度々いらっしゃいます。父のように大事になる前に、早めに受診するようお勧めいたします。

 

その後は、薬嫌いの父も緩下剤にてコントロールをし、快適に排便ができているようです。

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